Thought Leadership ぶろぐ

当面は米国の安全保障政策やその動向について取り上げたいと思います。(週末更新)

「米国防総省は重要なシステムのネットワーク等を早急に復旧できる後方支援部隊が必要」(2021年3月16日記事)

1.元記事(C4ISNET)

www.c4isrnet.com

 

2.記事要旨

  • 昨今のサイバー攻撃状況を踏まえて、超党派(Bipartisan)のCyberspace Solarium Commission(2019年に米議会によって設置されたサイバー版の9.11を防ぐためのサイバー戦略策定を行う委員会)は、州兵と予備兵を使って、対危機特殊サイバー予備軍(Special Cyber Reserve Force for Crises)を設置することをレコメンドした
  • 2021年の国防政策法に則り、DoDはこのアイデアについて検討しなければならないことになっている
  • 州兵と予備兵には、大手サイバー企業などに所属する者が多くいる為、これを活用しない手はないとのこと
  • テキサスの議員は、実際にこういった州兵が重要インフラを保護できるような法案を提出している
  • USCYBERCOMが創設されてから10年が経過、彼らの能力を補完するためにも使用できる

3.Leader’s ほそく

とても良い案だと個人的に思っております。日本でも予備自衛官制度はありますが、そのサイバー版は現時点ではまだ無いですね。このような仕組みが出来れば、日本政府や防衛省のサイバー人材不足を解消できるかもしれません。但しその場合、同時に政府保有のシステムの中身を見ることが出来てしまうので、セキュリティクリアランス制度を日本でもしっかり構築して、人的セキュリティの向上に努めなければならないと考えます。

それでは、Have a nice day!